こんにちは、ゆうぞうです。
伊能忠敬と言えば、「日本地図」を初めて測量をもって作成した
測量界の偉人ですね。
土地家屋調査士は地図と深く関わりのある職業ということもあり、
伊能忠敬を尊敬している方は多くいらっしゃるかと思いますが、
私もその中の1人です。
今回は伊能忠敬が、当時測量したルートや宿泊地をGoogle Mapで確認できるサイトがあったので、紹介をしたいと思います。
Contents
「伊能忠敬e資料館」のデータベースがとても面白い
伊能忠敬研究会が運営している「伊能忠敬e資料館」では伊能忠敬に関する研究を詳しく紹介しています。
伊能忠敬の出生から測量最期までの歴史や測量日記、伊能忠敬のゆかりの地の紹介の他にも、様々なイベント活動をされています。
私が個人的に大変興味深かったのが、伊能測量の1次から9次まで17年間の日記に記載されている宿泊地、測量に協力した人達をデータベース化したものです。
データベースは大きく4項目に分かれています。
・伊能測量概要
・伊能測量旅程・人物全覧 検索
・伊能測量旅程・人物全覧、連絡など報告紹介
・伊能測量隊宿泊地Googleマップ
この中でも「伊能測量隊宿泊地Googleマップ」には全28巻の測量日記に登場する地名や宿泊地、江戸を出発してからの日数等をデータベース化しており、Googleマップ上で確認することが出来ます。
伊能忠敬がどのような経路でどのくらいの期間で測量をおこなっていったのか、とても分かりやすいです。
それが自分の知っている地域だと色々と想像が膨らんで楽しいですよね。
ちなみにこれらはサイトで無料公開しております。
伊能測量隊が歩んだ測量行路と宿泊地
伊能忠敬が日本地図の測量を始めたのは55歳の時ですが、それから亡くなるまで17年間の尽力には敬意を払うばかりです。
しかも測量方法は「歩測」や「間縄」などを使用したものですので、現在のトータルステーションのようにサクサク観測を進めることはできません。
測量方法を分かり易く紹介しています。
→http://www.minc.ne.jp/daifuku/inou/inou06.htm
当時は最先端の測量方法なのでしょうが、ずっと歩測していき、それも1年以上の時間を費やして測量していくわけです。
トータルステーションで観測して、車で移動。
現代の測量スタイルであれば良いのですが、50代、60代になってから1年以上かけて歩測や間縄で測量するとなるとどうでしょうか。
労力を考えただけでもゾッとします。私はとても出来そうにありません。。。
そんな伊能忠敬の偉業の一端をGoogleマップで確認することができますので、是非ご覧ください。
ちなみに私の故郷、山形県は第3次測量(1802年、132日をかけておこなわれた)で訪れておりました。
伊能図の原図も見ることができます
測量行路などの他にも「伊能図」の原図も公開しています。
自分が知っている地域の地図を見てください、当時の地図の形状や地名が記載されていますので、昔との違いがなんとなく見てとれますのでとても楽しいですよ。
山形県だけリンクを貼らせていただきます。
伊能図の精度の高さに驚くばかりです
伊能忠敬の測量方法は前述のとおり「歩測」や「間縄」などでおこなわれたのですが、その他にも多数の地点で天体観測により、位置の補正をおこないました。
その結果、緯度についてとても精度が良いものとなっています。
しかし、経度についてはクロノメーターが発明されていない時代ということもあり、誤差が含まれています。
伊能図と現在の地図を重ねて比較すると下記のようになりますが、精度の高さに驚嘆します。
とても歩測で作成されたものとは思えない程ですよね。
「伊能でGo」が2月末から活動稼働予定です
「ポケモンGO」ならぬ「伊能でGo」が稼働予定です。
私は本家ポケモン世代ながら「ポケモンGO」を一度もしたことはありません。
ポケモンは小学生の頃、151匹全て暗記してしまうほどハマりましたので、「ポケモンGO」を始めたらゲームにハマってしまう自分が容易に想像できる為、
敢えてアプリをインストールしていないのですが・・・・。
巷で大人気アプリ「ポケモンGO」を捩ったようなタイトルの「伊能でGo」、
一体どのようなものなのでしょうか。
伊能でGo とは
伊能忠敬測量隊の足跡をたどるスタンプラリーです。
実際にスタンプを紙に押すものではなく、スマホを使って測量隊の宿泊地に訪れることでスマホ画面にタッチしてスタンプを集めていくスタンプラリーとのことです。
スマホがナビする測量ルートを参加者が各自の交通手段を用いてたどり現地へ行き、スタンプを集めることになります。
測量次、都道府県など挑戦するルートが設けられているとのことで、好きなルートを選択して、そのルートのスタンプが全部、貯まると認定証が発行されます。
【注意】
移動しながらのスマホの操作はできません。停止状態でなければスタンプは押せません。アプリが制御します。
参加方法
伊能忠敬e資料館から会員登録(現在準備中)をおこない、スマホにアプリをインストールして、伊能でGoに参加します。
最後に
測量を生業とする者として、「伊能忠敬e資料館」はとても興味深いものでした。
伊能が晩年になってから日本地図作成に費やした時間と情熱はとても素晴らしいです。
伊能忠敬のような偉人の功績が現代の便利な世の中の礎を作ったのだなと再認識させられます。
今回はそんな偉人の歴史的資料に触れることで、とても自己啓発となりました。
歴史に触れることは新しい閃きや想像、将来へのモチベーションに繋がるので、これからも自己鍛錬のつもりで勉強してきたいと思います。
また「伊能でGo」という気になるタイトルも公表されているので、2月末から早速チャレンジしてみたいなと思います。
※参加したらまたブログ記事にするかもしれません。
調査士受験には関係のない情報でしたが、
初めて測量によって作成された日本地図がどのような経路で、どのくらいの月日をかけて作られたものか調べてみるものちょっとした頭休めに良いかもしれません。
それではまた。
追記
「伊能でGo」は当初2017年2月末に開始予定でしたが、アプリ開発の遅延で公開が未定となっており、今か今かと楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に朗報で、伊能忠敬e資料館の2017年8月21日の更新でアプリ開始がまもなく公開される予定との発表がありました。
公開がされたら即行で登録しようと思います。とても楽しみですね。
ポケモンGOのレイドイベントが始まってから年齢関係なしの人だかりを見かけるようになりましたが、伊能でGOが公開したらスマホ片手にスタンプラリーしている人も出てくるかもしれませんね。(*´﹀`*)