1台あると安心「レーザー距離計」。ボッシュも有名だけど私はVEGA2LSを使用する。

かめはめ破?レーザー距離計の話ですよ

こんにちは、ゆうぞうです。

建物の調査をおこなうときコンベックスやテープ場合によってはトータルステーションを使用して現地調査をしますが、一般住宅であれば現場の多くはコンベックスだけで事足ります。

しかし建物調査をいくつもおこなっていると、コンベックスだけでも何とかなるけど「もうちょっと簡単に測量出来ないかな?」と感じてくることが多々あります。

例えば、敷地が広い場合だと境界からの離れを測量するとき、5.5mや10mコンベックスでは届かないケースがあります。
また室外機やエコキュートなどの障害物や建物の周りに人が入れるだけのスペースが無い場合もコンベックスだけだと観測が難しかったりします。
建物の隙間が狭い家
そんなときに1台あると安心なのが「レーザー距離計」です。
大変便利なので使用したことが無い方はぜひご参考下さい。

VEGA 2LS

「VEGA」とだけ聞くと「どこのメーカー?」ってなりますが、これはTOPCON(トプコン)製の商品になります。

TOPCON(トプコン)といえば言わずと知れた測量機材では代表格の会社ですので、商品の信頼性はもちろん性能についても安心して使用できます。

私はVEGA2LSを山形測器社様より購入しましたが、この他にもBOSCH商品を紹介されました。

BOSCHも電動ドリル、カッターなどの機材ではお世話になっていますが、
価格が少し高めな事と機能が少し手に余るようでしたので、機能と価格のバランスが良さから購入に至りました。

実機の特徴をみていくと、

とってもコンパクトで持ち運びに便利

iphoneと比較するVEGA2LS

私の「iPhone 5s」と比較してみると、

 

ほぼ一緒!

 

かなりコンパクトですし、ポケットや胸ポケットに楽々入れることが出来ます。

厚みが多少ありますがそこまで気にならない程度ですので、コンベックスを腰に装着して、レーザー距離計を胸ポケットに入れ、図面を挟んだ画板を持ちながら私は、現場調査しています。

距離があるときはレーザー、近距離でサッと確認するときはコンベックス。使い分けが楽々です。

リチウム電池で充電長持ち

レーザー距離計には乾電池タイプの商品もあるようですが、これはリチウム電池を使用しています。リチウム電池なので電池が長持ちですし、充電が可能な為、何度も使用することが出来ます。

充電忘れだけ気をつければ、乾電池のストックを気にする必要もありませんのでとても便利です。
ちなみに商品箱には「1回の充電で最大25,000回測定可能」とあり電池の持ちが強調されています。

実機内容を確認しましょう

VEGA2LSの商品内容

商品の内容は下記のとおりです。本体の保護ケースもついていますので、現場にはケースに入れて持ち運んでいます。

・本体
・ケース
・充電器

VEGA2LSとコンベックスの観測結果を比較してみた

敷地の離れを観測してみる

conbe method
コンベックスではこんな感じで測量しました。

次にレーザー距離計を使用します。

reza method

VEGA2LSは本体下部を測りだしのラインに合わせて目的物に向かってレーザーを飛ばします。場所によっては本体下部を固定出来ないこともありますが、その時は本体上部からの計測に切り替えることも可能です。

さて直線距離の測量結果ですが、

conbe result

コンベックスでは2m945と観測できました。
次にレーザー距離計の結果ですが、

reza result

なんとレーザー距離計でも2m945と観測できました。

観測の仕方で個人差はでますが、かなり精度が良いことが分かります。まさかピッタリになるとは思いませんでしたが・・・・

コンベックス 2m945
レーザー距離計 2m945

建物の1辺を観測してみる

2henhikaku

この建物の1辺を観測してみます。はじめにコンベクッスの観測結果は4m641でした。

コンベックスの観測結果
conbe 2henhikaku1

次にレーザー距離計で観測します。上記建物の1辺をレーザー距離計で観測する方法として建物の角に画板などを立てかけ、それに反射させたりもしますが、今回は土留めまでの距離を建物角二ヶ所で観測しその差引で距離を計測することにします。

まず1回目
reza 2henhikaku1

レーザー1回目の観測結果
reza 2henhikaku2

建物角~土留めまでの観測結果は5m234でした。

次に2回目
reza 2henhikaku3

レーザー2回目の観測結果
reza 2henhikaku4

建物角~土留めまでの観測結果は0m590でした。

この2つの数値を差し引くと、4m644となります・・・・・。
あれ、4m647になってる。(ㅎ-ㅎ;)

 

すみません。1回目の観測をもう一度やり直していたことを忘れていました。

1回目の再測はm237でした。

 

では気を取り直して、これらを差し引くと4m647となります。

比較すると

コンベックス 4m641
レーザー距離計 4m647

誤差6ミリという結果になりました。かなりの精度を保てていますので、自信を持って使用できますね。

専用眼鏡使用で更に快適

レーザー距離計のデメリットになりますが、天気の良い日や明るい場所ではレーザーの視認がとても難しいです。目を凝らせばみえるというものでもないので場所によっては使用を諦めるしかありません。

しかし専用の眼鏡を着用することでかなり改善されます。

専用ゴーグル

視界が全て赤くなるので、レーザーの赤点の動きが強調され明るい場所でも難なく使用可能となるのです。

何となくスカウターみたいで着用が恥ずかしくなりますが、それも初めのうちだけでしたね。

最後に

今回は私が使用しているレーザー距離計

VEGA 2LS

をご紹介させて頂きました。この記事をみて少しでも便利だなと感じてもらえたら本望ですね。

一度使用するとコンベックスだけでは少し不安になる程の便利さです。私は現場移動中で鞄に入っていないことに気付き事務所へわざわざ戻ることもあります。

価格は測器社様から購入すると1万ちょいですが、ネット購入だと6,000円程で手に入るようですね。

少しでも安くご購入をお考えでしたら、楽天やAmazonで購入したほうが安く済みますね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは、また。
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