こんにちは、ゆうぞう(@you3tips)です。
気持ちの良い日が続いたお正月でしたが、ここ何日かで嘘のように荒れました。
雪です。
息子は雪遊びができると大興奮でしたが、
雪国調査士には大変厳しい時期になってきました。毎年仕方がないこととはいえ、やはり雪の季節は嫌なものです。ウィンタースポーツもしないものですから・・・・
山形に戻ってからと言うもの東京で測量をしていた時には感じなかった、積雪地域特有の冬の厳しさを体感しております。
今回は私が感じる「冬の厳しさ」について少しお話し出来ればと思います。
「雪国の土地家屋調査士ってこんな感じなんだ〜。へ〜。」くらいの軽い感じで見ていただけたらと思います。
Contents
【土地】雪国特有の厳しさ
まっしろで状況確認や境界杭の探索が困難
一番の厳しさは何と言っても、現地が真っ白になるので
- 境界が分からない
- 構造物や法面などの状況把握に困難極める
と言う点だと思います。これ、かなり致命的ですよね。
雪が深くて、境界杭あるの気づきませんでした(∵・ω・)サーセン。
では済まないわけです。
なので、測量するよりも相当な時間を使って「雪かき」をしますが、これがまた想像を絶する程の仕事になるのです。
見落としがないよう注意を払い、現場や状況にも依りますが、半日以上費やすこともありますし何よりも体力と気力を消耗します。そうなると普段はしないようなミスや間違いに気付けなかったりするんです。
時間と体力との戦い
現地での雪かきもそうなのですが、雪国は朝起きたら自宅の雪かきから始まります。
そして、お客様が困らないように事務所の駐車場の雪かき。
その後に測量現場の雪かきが待っているのです。
体力は消耗するし、日によっては1日中雪かきしてるのでは?と感じることもあります。
また只でさえ日が短い冬ですから観測を開始するまでの時間を出来るだけ短くしたいわけですが、境界探しで雪を堀り土を掘りと気付けば日暮れ前なんてこともあります。
そうならない様に現場に早めに出たり、3人で現場に行ったりと工夫しますが、やはり時間と体力の勝負だなと感じます。
帰所後は睡魔との戦い
土地家屋調査士は外仕事と内仕事があることが特徴の1つとして挙げられます。
測量から帰ると図面作成の内仕事が待っていて、大抵は測量データをその日のうちPCに流し、現況図面くらいは終わらせますが、冬の積雪が厳しい時期になると中々大変です。
眠くなります(ρД-)
雪かきの連荘で通常よりも体力が削られ、事務所に帰れば暖かいストーブ。
たまらなく眠くなるんですね。
これは雪国じゃなくても一緒なのですが、それだけ雪かきは重労働ということです。
【建物】雪国特有の厳しさ
土地の境界が分からない
これは土地の測量と一緒ですが、境界が分かりづらくなります。そのため建物の離れを観測する際、予想外に時間をとられることがあります。
建物1件の調査であれば左程時間をかけず終えますが、このようなイレギュラーがあるともの凄く時間を食うこともあるので、冬季のスケジュールは余裕をもって組みたいですね。
屋根が見えない
雪が積もるとホント見えません。分かるとすれば形状くらいなものです。
なので建築確認の記載を頼りに注意しながら現地と整合確認する必要があります。
雪の塊が降ってくる
屋根の形状が雪を落とすように出来ているのである程度積もると雪が落ちてくるんですね。
なので、建物の寸法や構造ばかりに気をとられていると上部の危険に察知できません。
仕事をこなせる案件数が単純に落ちる
これは致し方ない部分ではありますが、雪のない地域に比べると測量できる日数も少なくなりますし、そもそも冬季間は測量をしない方もいらっしゃるくらいです。
そうなれば当然仕事量も減るので、建物登記や相談がメインで雪が解けるまでの間しっかりと資料などの調査を終わらせておくといった感じでしょうか。
雪国に開業を考えているのであれば、ある程度覚悟しておく部分かなと思います。
でも、厳しい冬だからこそチャンスに変えたい
測量が思うように出来ない冬だからこそ、周りが嫌がることだからこそチャンスがあると思いませんか?
- 他の調査士に断られた案件
- 雪があってもどうしても急ぎたい案件
必ずこういった案件はあるものです。もしこういった案件の相談があれば喜んで受託していきたいと考えます。
「多少の無理も聞いてもらえる」「難しい案件でも対応してもらえる」
こういった実績の積み重ねが信頼に繋がると思います。もちろん、薄利多売ではなく業務内容に応じた適正価格での話で。
その他にも普段時間を割けない事務作業や実務本の熟読、更には業務拡大や他のビジネスの展望をゆっくりと考える良い時期なのではないのでしょうか。
最後に
なんだかんだ「雪は大変」という話をしてきましたが、1年の内どか雪で測量どころか移動も難しいという状況は何日もありません。私の地域では。
なので、私が冬期に一番念頭に置いていることは次のことです。
- 業務完了まで通常よりも期間を要すること
- 場合に寄っては、費用面で割増になること
- 時間に余裕があれば、自己投資や事務所の方向性の見直し
①②については依頼主から理解を得ることが重要課題で、③については常に念頭に置いておきたいなと思うことです。
冬季の業務は手間も増え思うようにいかないことが多いですが、だからと言って仕事がなくなるわけではなく、ただ対応が難しいと言うだけです。
なので一概に「雪国の調査士は冬どうするの?」「仕事あるの?」と悲観的に考えず、地域や状況に応じた業務があって時間の使い方もあるのだとこの場でお伝えしたいと思います。
それでは、また。
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