土地家屋調査士を受験するに当たって、まずはどんな試験か知ることが大事です。これはどんな試験でも同じだと思いますが、試験時間や受験資格の有無、出題範囲などを把握しておくことで要領よく勉強や対策ができ、効率も上がります。
土地家屋調査士試験の概要
受験資格 | 1、年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験することが出来ます。
2、測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者又は者又は午前の部の試験に試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有するものとして法務大臣が認定して者者は申請により午前の部の試験が免除されます。 |
受験手数料 | 8,300円(収入印紙での納付) |
受験申請受付期間 | 5月下旬〜6上旬の約2週間 |
試験日 | 筆記試験 : 例年8月の第3週日曜日 |
口述試験 : 11月半ば (筆記試験に合格した者のみが対象) | |
試験時間 | 2時間30分 |
試験の内容 | 1、民法に関する知識 2、登記の申請手続及び審査請求の手続に関する知識 3、土地及び家屋の調査及び測量に関する知識及び技能であって、次に掲げる事項(ア 平面測量 イ 作図) 4、その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力 |
願書提出の際の注意点
私が受験生の時毎度毎度感じておりましたが、受験申請の期間がとても短く注意が必要です。
申請書の取得方法は法務局(地方法務局)の本局に受け取りに行くか、郵送で取り寄せるしかありませんので申請書の取り寄せは十分余裕を持ちましょう。
受験案内は法務省のHPで知らせているので、5月に入ったら気にかけておいた方が良いかもしれません。
試験内容について
土地家屋調査士試験は例年択一問題(20問)と筆記問題(土地1問と建物1問)の試験構成となっております。
試験時間 : 2時間30分
択一問題(50点)
民法3問 ➕ 不動産登記法16問 ➕ 土地家屋調査士法1問の計20問
筆記問題(50点)
土地1問 申請書 ➕ 地積測量図の作図、建物1問 申請書 ➕ 建物図面、各階平面図
よく言われている事ですが、とにかく試験時間が足りません。
特に書式の作図や文章理解に時間がかかります。私が合格した平成27年試験では書式の建物が区分建物でしたが、問題文の理解に時間がかかり最後の最後まで「2階建」か「3階建」で悩みました。
10分程悩んだ末「3階建」で答案を書き始めましたが、結局申請書を半分残してタイムアップでした。
結果として合格はしましたが、試験中の10分はかなり貴重です。
悩んで手が止まると答案が最後まで書けない程、時間に余裕の無い試験なのです。
だから1分でも2分でも時間短縮出来るように工夫をします。
私は受験生が長かったので色々と試しました。
択一問題の見切り方や作図方法はもちろんのこと、椅子の座り方から筆記用具の置く位置、並べ方などどうでもいいような事まで試しました。
私なりの効果と成果はありましたので、実践したアイデアは今後アップしていこうと思います。
まとめ
土地家屋調査士試験はとにかく時間との勝負!
受験申し込みの期限から始まり、試験のボリュームと試験時間の割が合わない為、最初から最後まで時間が纏わりつきます。
その為、勉強を開始する際にはいつも時間を気にしながら勉強すると効率が良いかもしれません。
土地家屋調査士試験は「午前の部」と「午後の部」と「口述試験」の3部構成ですが、特に大事なのは「午後の部」です。
大抵は「午前の部」を免除して「午後の部」から受験しますので、「午後の部」の合格者がその年の合格者といってほぼ間違えありません。
試験範囲はある程度決まっており狭い部類かもしれませんが、その分深い理解が求められますので長期的なスケジュール管理をして挑みましょう。