こんにちは、ゆうぞうです。
私のプロフィールを読んでくださった方はご存知かもしれませんが、私は調査士登録の準備はコツコツおこなっていたものの、具体的な登録時期をいつにしようか決めていませんでした。
ですが、
周りの後押しもあり、このたび土地家屋調査士の登録申請をさせていただきました。
そのご報告と合わせて、せっかくなので登録を悩んでいる方や調査士受験生の皆様にとって今後の参考になればと思い、登録に必要な書類やその提出先などをお伝えします。
Contents
「登録」について土地家屋調査士法の条文確認
土地家屋調査士法第8条と第9条で「登録」について記述があります。
(土地家屋調査士名簿の登録)第八条 調査士となる資格を有する者が調査士となるには、日本土地家屋調査士会連合会(以下「調査士会連合会」という。)に備える土地家屋調査士名簿に、氏名、生年月日、事務所の所在地、所属する土地家屋調査士会その他法務省令で定める事項の登録を受けなければならない。2 土地家屋調査士名簿の登録は、調査士会連合会が行う(登録の申請)第九条 前条第一項の登録を受けようとする者は、その事務所を設けようとする地を管轄する法務局又は地方法務局の管轄区域内に設立された調査士会を経由して、調査士会連合会に登録申請書を提出しなければならない。2 前項の登録申請書には、前条第一項の規定により登録を受けるべき事項その他法務省令で定める事項を記載し、調査士となる資格を有することを証する書類を添付しなければならない。
調査士試験の択一問題でもよく見かける内容ですが、「登録」は土地家屋調査士会を経由して調査士連合会に登録申請書を提出します。
調査士会の支部を経由ではありませんので、ご注意くださいね。
最初に準備するものは「職印」なんです
登録手続きを進める上で必ず必要なものが
職印です。
これから何年も使用するものなので、なるべく愛着がもてるものを準備しましょう。
また、使用する職印には規定があり、山形県の場合は
- 職印寸法は 18mm角
- 文字は「土地家屋調査士何某」で横書きも可
ということで、私は縦書きのものを作成しました。
職印は近場のハンコ屋でも良いと思いますが、ネットでも簡単に安いものであれば4000円かからない程度で作成することが出来ます。
私は「印鑑の匠ドットコム」というサイトから購入したのですが、出来上がりの印影を事前に確認することが出来ますので、完成品が手元に届くまでとても安心でかつスムーズな買い物をすることが出来ました。
ネットだと不安と思う方もいらっしゃいますが、完成品は事前確認した印影と遜色がありませんでしたし、見た目も品質も申し分なしで私にとっては大変満足のいく買い物でしたね。
自分の名前の職印を手に入れると「さあ、頑張るぞ!!」とモチベーションアップにも繋がりますし、開業を迷っていて中々踏み出せずにいる方がもしいらっしゃるのであれば、この際勢いで作成してしまうのも良いかもしれません。
私はこのサイトで職印を作りました。
⇒印影プレビューを見ながら注文できる!印鑑の匠ドットコム
「登録」と「入会」に必要な書類を確認しましょう
さて必要書類ですが、土地家屋調査士の「登録」と併せて調査士会の「入会」が必要です。
私が準備した書類は下記のものです。
登録手続き
- 登録申請書(3通、30,000円の収入印紙)
- 写真(5枚)
- 履歴書(2通)
- 資格を証する書面(1通、合格証書)
- 身分証明書(2通、調査士法第5条第2号及び第3号)
- 誓約書(2通)
- 戸籍抄本(2通)
- 住民票(2通)
①、③、⑥についてはひな型がありますので、都道府県の調査士会に問い合わせて入手してください。私はEXCELデータで頂いた①、⑥は手書きで、③はデータを打ち込んで提出しました。
⑤の身分証明書は何を準備するのだろうと迷いましたが、要は「欠格事由」に該当しないことを証明すればいいのです。
調査士法第5条の欠格事由を確認すると
「第2号:未成年者、成年被後見人又は被保佐人」
「第3号:破産者で復権を得ないもの」
とあり、これらは市役所の市民課で発行される「身分証明書」と法務局(本局)で発行される「登記されていないことの証明」が該当します。
私はどちらも用意して持ち込みましたが「身分証明書」のみで大丈夫とのことでしたので、「登記されていないことの証明」は必要ないかもしれません。
入会手続き
- 入会届(2通)
- 印鑑届(1通)
こちらの用紙もひな型がありますので、、都道府県の調査士会に問い合わせて入手してください。記載する内容はさほどありませんので、ひな型とおり記載すれば大丈夫です。
登録にかかる諸経費
他の士業資格でも同様ですが、
「登録」にはお金がかかります。
山形県を例にお伝えしますが、地域によっては多少変わるかもしれませんのであくまでご参考までに。
諸経費
- 登録手数料・・・25,000円
- 入会金・・・50,000円
- 会館維持管理資金・・・50,000円
- 名札プレート・・・2,000円
会費
- 第1期分(4月〜7月)・・・46,000円
- 第2期分(8月〜11月)・・・46,000円
- 第3期分(12月〜3月)・・・46,000円
その他にも前述した登録申請書の30,000円が必要です。
「会費」は登録申請した月によって変わりますが、申請月に該当する第何期分を一括で支払うことになります。
ですので、私が登録にかかった費用は「諸経費」の127,000円と「会費」の3月分で11,500円と登録申請書の30,000円で
合計168,500円でした。
結構かかりますよね。
地域によって初期費用が違うかもしれませんので、登録申請書類を提出前に金額の確認はしっかりおこなった方が良いですね。
県の土地家屋調査士会へ連絡
登録申請書類の準備が調ったら、土地家屋調査士会へいつ提出するか事前に連絡を入れましょう。
突然行っても調査士会の係の方の都合もありますし、特に遠方から提出に行く方は交通費をかけるわけなので、これからの開業資金や準備の時間を無駄にしないように注意が必要ですね。
あとは連絡を待つのみ
登録申請書類と諸経費の支払いが終われば、あとは登録完了の連絡を待つばかりです。
申請から登録までに10日程度の日数がかかるということでしたので、申請すれば直ぐに土地家屋調査士として活動ができるわけではない点にも注意が必要ですね。
私は2月20日に申請書を持ち込んでおり、3月1日くらいには手続きが終わるのではないかと聞いていますので、3月上旬には会員証が交付されるものと思います。
最後に
ともあれ、おそらく生涯に一度きりであろう土地家屋調査士登録申請を終えたことに胸を撫で下ろしています。
もちろん調査士登録がゴールではなく、スタートであると再度自覚をもって、これからの業務に努めていきたいですね。
そして土地家屋調査士がもっと世に周知されるような情報提供を微力ながらも本サイトでしていけたらと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、また。
職印を作る際にはご参考ください。
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